ロシア語 移動の動詞(定動詞・不定動詞)の使い分け

「行く」「歩く」といった移動を表す動詞に、ロシア語には2種類のペアが存在します。この記事では、移動の動詞(定動詞・不定動詞)の使い分けを解説します。

移動の動詞とは何か

ロシア語の移動の動詞には、「定動詞」(一方向への具体的な移動)と「不定動詞」(往復・不特定方向・習慣的な移動)というペアがあります。代表的なペアには、идти/ходить(歩いて行く)、ехать/ездить(乗り物で行く)などがあります。

定動詞を使う代表的なケース

  • 話している時点で、一方向に向かって進行中の移動(Я иду в школу.=私は〈今〉学校に向かっている)
  • 一回限りの、目的地が明確な移動

不定動詞を使う代表的なケース

  • 習慣的・反復的な移動(Я хожу в школу каждый день.=私は毎日学校に通っている)
  • 往復の移動(Вчера я ходил в магазин.=昨日、私は店に行ってきた〈往復した〉)
  • 移動する能力・一般的な事実(Ребёнок уже ходит.=その子どもはもう歩ける)

同じ場面でも意味が変わるケース

  • Я иду в парк.(定動詞)=私は〈今まさに〉公園に向かっている
  • Я хожу в парк по выходным.(不定動詞)=私は週末に公園に行く〈習慣〉

このように、同じ「行く」でも、話し手が伝えたい状況(一方向の進行か、習慣・往復か)によって、使う動詞が変わります。

「乗り物」と「徒歩」で動詞のペアが変わる点にも注意

移動の動詞は、徒歩か乗り物かによっても異なるペアが使われます(идти/ходить=徒歩、ехать/ездить=乗り物)。移動手段に応じて、正しいペアを選ぶ必要があります。

覚え方のコツ

1. まずは代表的な2組から覚える

すべての移動の動詞を一度に覚えようとせず、まずはидти/ходитьとехать/ездитьという、最も頻出の2組から確実に覚えましょう。

2. 「今、一方向」か「習慣・往復」かで判断する

迷ったときは、「話している時点で一方向に進行中の移動か」「習慣的・往復的な移動か」という判断軸を意識しましょう。

3. 過去問で頻出パターンに慣れる

移動の動詞の使い分けは、露検3級以降で頻出のテーマです。過年度問題を通じて、実際の出題パターンに慣れておきましょう。

アプリを使った対策という選択肢

移動の動詞の感覚は、多くの例文に触れることで少しずつ身についていきます。MinorLingoが開発しているロシア語能力検定アプリ「ロシア語能力検定」で、繰り返し練習しましょう。

まとめ

移動の動詞は、定動詞が「今、一方向への具体的な移動」、不定動詞が「習慣・往復・一般的な事実」を表すという大枠を押さえ、まずは代表的な2組から確実に習得していくことが攻略のコツです。次に読むなら、数詞と格変化のルールと覚え方もあわせてご覧ください。

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